十二支は日本製
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十二支と干支の区別から説明します。十二支は、子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、酉、申、戌、亥の総称で12年周期で年ごとに変わり、今年は、丑年とか、自分は丑年生まれとかのように使われます。
これに対し十干は、甲,乙,丙,丁,戊,己,庚,辛,壬,癸の10種類からなる集合です。 干支は、十二支と十干を組み合わせた60を周期とする数詞です。 すなわち、子から始める十二支と甲から始める十干を、それぞれ12年、10年周期で繰り返すと60年で元に戻ります。 つまり、各々の年には60種類の名前が付くわけです。 60年で一回りですので60歳を還暦といいます。1924年に作られた甲子園球場は、この年が干支の最初の甲子の年なので、縁起が良いということでその名前となりました。 干支は、英語ではChinese Zodiacで一般的に中国製とされていますが、筆者は十二支については、縄文時代に作られた日本製と考えています。 中国の歴史でも、十二支については殷よりも昔からあったとされています。 十二支のそれぞれには動物が対応しています。 それらは、空想上の動物である辰(龍)、日本には生息しない寅(トラ)と未(ひつじ)を除けば我々日本人にはなじみの深い動物です。 トラについては、2万年以上前には日本にも生息していて化石も発見されています。しかし、十二支の寅は縄文時代に日本に生息していたオオヤマネコだと思います。 縄文人はオオヤマネコを狩猟の対象としていました。 十二支はユーラシア大陸の広い範囲の国で使われています。それらの中には使われている動物が変化している国もあります。 特に興味深いのは、チベット、タイ、ベトナム、ベラルーシ、ブルガリアなどでは、寅にはネコになります。トルコでは豹です。 こう考えるとオリジナルがオオヤマネコというのは納得できるのではないでしょうか。 次に未についてですが、中国の太陰暦では未はヤギになります。ヤギも日本には生息していませんでしたが、ヤギと同種の動物として日本固有のニホンカモシカがあります。 筆者は、未はもともとはニホンカモシカだったと考えています。ニホンカモシカもまた縄文人の狩猟の対象でした。 このように考えると、辰を除き、十二支の動物は全て縄文時になじみの深い動物であり、十二支は日本製と考える方が自然だと思われます。 逆にもしも中国製だとしたら、日本人にはなじみのない動物が入っても不思議ではありません。 中国を代表する動物であるジャイアントパンダ、レッサーパンダ、ユキヒョウ、アジアゾウ、ラクダ、ヤクなどです。 また、架空の動物なら龍よりも麒麟の方が有名かもしれません。 これら中国古来か中国人になじみの深い動物が1つも入っていないことは、十二支は中国製ではないことを示しています。 十二支は日本製と結論するときに最大の問題となるのが辰(龍)です。 何故、ひとつだけ架空の動物が入っているのでしょうか?龍は縄文人にはなじみの深い動物ではありません。 実は、日本には非常に古くから龍神信仰があります。八岐大蛇も龍と言えるかもしれません。 しかし、他の動物が縄文人が生活する上で身近にいた動物なのに、ひとつ龍だけが空想の動物というのはどうにも納得できません。 この問題を、十二支は日本製と仮定することで合理的に説明できるならば、その仮定の信頼性は大いに上がるはずです。 この試みについては次頁以降で説明します。 | ||
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